夢をあきらめし者の末
皆さまこんばんは。いつもお立ち寄り頂いてありがとうございます。楽歴学史です。
今日も北方水滸伝の第一巻「曙光の章」からご紹介します。
朱貴『人は、敗れること、なにかを失うことで、変わるのだ。』
かつて共に科挙の試験を受け、共に落ちた王倫が語った世直しの思想に共鳴した朱貴は梁山湖に山塞を築き、街道の見張りや情報収集を担った。
月日と共に世直しの志は薄れ、楽な生き方に走り、説き続ける王倫の言葉にも重みは無くなった。
王倫の世直しの原動力は科挙に落ちた恨み。夢破れ、役人になる道を絶たれた男がそれでも執着する思いに感じた虚しさなのかそれとも自分のことなのか・・