人を育て教える心得

こちらに立ち寄って頂いた皆さま、ありがとうございます。楽歴学史です。


本当に大変な大雨。被害を受けた皆さんの、一日も早い復旧を心からお祈り申し上げます。



今日も北方水滸伝の第一巻「曙光の章」から、前回の王進の母、王母様の言葉です。


王母の言
「私は、じっくりと教えますよ、王進。この子には、教える方がまず忍耐を持たなければなりません。」


山道で魯智深が出会ったけもののような男、鮑旭。幼い頃に両親を失い、盗みと人を殺めることでしか生き延びれなかったためか、罪を罪と思わず、悪いことだという自覚もなく、つらさも感じていない鮑旭を預かった王進は、厳しく躾、稽古をつけていく。そんな中、王母の優しさに触れて流した涙をみて、鮑旭の人間味を察した王母の想い・・


何を言っても伝わらず、分かってもらえないと嘆いたり、怒ったりすることもあるでしょう。しかし何も知らない人間に、自分と同じことを求めることの愚かさや、時間をかけてじっくりと教える難しさ、そして何より、人を育てる時の心構えが詰まっているように思えます。

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